2.プリプロとは何か?

 プリプロとは、プリプロダクションの略称です。

 

 プリプロとは、レコーディングに入る前に作詞・作曲・編曲(アレンジ)等の見直しをして曲のクオリティーを上げる作業になります。プリプロをやるかやらないかでは、レコーディング当日の進行具合にかなりの差が出てきます。プリプロを 行わずレコーディングに突入すると、よく失敗するパターンがあるので例としていくつかご紹介します。

 ボーカルA、ギターB、ベースC、鍵盤D、ドラムEで構成されるバンドとします。

 

1. ドラムEのレコーディング失敗談

いよいよ待ちに待ったレコーディング。順調に叩けたと思ったらメンバーから思わぬ一言。

ボーカルA「サビのフレーズ違うよ。こうだよ。」

ドラムE「当日にそんな事言われても、練習してないしすぐには叩けないよ・・・」

 

2. 弦楽器や鍵盤のレコーディング失敗談

ベースCのレコーディングが終わり、いよいよギターBや鍵盤Dの出番。

ギターBと鍵盤Dがレコーディングしてみると楽曲に違和感が。

よく聞いてみると「あれ、ベースがギターと鍵盤のコードと違う!」「それにリフも間違えてる!」

ベースC「うわー!!録り直しだ・・・」

 

3. ギターでのレコーディング失敗談

ギターを無事録り終えて、念のためチェックしながら聞いているとメンバーから一言。

ボーカルA「もっとかっこいいアレンジしてよー!」

ギターC「今から!?新しいフレーズ考えるのに時間かかるよ・・・」

 

4. 鍵盤での失敗談

ドラム、ベース、ギターと録り終えたの楽器隊最後の大詰め、鍵盤の登場です。

レコーディングを終え確認してみると、メンバーから一言。

ボーカルA「他の楽器隊とリズムが違うから直してくれない?」

鍵盤D「ずっとスタジオではこうやって弾いてたのに今更・・・!?」

 

5. ボーカルでの失敗談

楽器隊のレコーディングが終わり、いよいよボーカルの出番です。

いざレコーディングに挑戦し何度か歌ってみます。何度歌ってもなんだか様子がおかしいのです。

楽器隊「どうしたの?」

ボーカルA「サビのキーが高すぎてうまく歌えないんだ。キー変えてくれない?」

楽器隊「録り直し!?で・す・か・・・!?」

 

 いかがですか?

 

 全失敗談に言える事ですが、無駄に多くの体力と気力を使ってレコーディングしなければいけませんし、何より本番のテンション感に悪影響です。アーティストの気分が乗らなければいいテイクは絶対録れません。そうなると最悪はレコーディング日を変えざる得ない事もあり、時間のロスに繋がります。上記のような問題が起きて時間やお金の都合上再度レコーディング出来ない場合などは妥協して世に作品を出す事になってしまいます。

 

 プリプロをしていると上記の様な事にはならず、スムーズな上、理想の作品に近いレコーディングが出来ます。

 

 プリプロはある程度の音楽制作が出来る環境が整っていて、メンバー全員(又はリーダーや関係者等)が揃っていなければできません。そんな時に当社 IS STUDIO に集まってプリプロしてみませんか?過ごしやすい空間と理想の音作りをエンジニア含めてお手伝いします。

 

 それではレコーディングに入る前に、レコーディングにおいて最も重要な事をチェックしてみましょう。