4.ミックスダウンとは何か?

 ミックスダウンとは名前の通り「混ぜる」そして「落とす」です。何を混ぜるの?落とすって何?っという話になります。

 

 レコーディングではドラム、ベース、ギター、鍵盤、ボーカルなどと様々なパートを録音しました。これらをバラバラに聞いても作品にはなりません。同時に流す事で作品になります。

 

 レコーディングをしただけではバラバラの音の集まりなので、一般家庭のオーディオ機器では作品を聴く事ができません。混ぜてあげる必要があるのです。

 

 一般家庭やスマホのイヤホンなどで普段聴いている音はステレオのLとRの2チャンなので、ステレオにまとめる(落とす)必要があります。(ステレオとは:家にあるオーディオ機器のスピーカーの数、そしてイヤホンの音が出る場所の数を確認してみてください。一般的なものですと2つありますね。その2つはLEFT、RIGHTと別れており、LとRの世界をわけているのです。)

 

 ではどう混ぜるのか、料理に例えてみましょう。

 

 レコーディングは、具材の選択など下準備でしたね。ミックスダウンは、炒める、茹でる、揚げる。そして塩やソースを入れたりと、良い具材をどう料理するのかを決めていきます。その後、ステレオの世界に落とすという流れです。

 

 言葉では簡単ですが、ミックスダウンは非情に奥が深いです。その為、専門エンジニアが必要で、今まで培ってきた経験や知識が手助けとなりいい作品を産むのです。

 

 それではミックスダウンで最も重要な事について見ていきましょう。